先人達の知恵を活かそう「もぐさ」

もぐさは胎児の守護神

先人達はもぐさは毒消しの作用があると伝えています。
胎児が奇跡の進化を遂げている胎生期、もぐさは守護神の働きをすることを知って頂いて、母体と胎児が快適な妊娠ライフに役立てて欲しいと思います。

もぐさ について少し説明します。

もぐさはヨモギを乾燥させて石臼で挽いて作りますが、近年もぐさはお灸治療に利用されるだけになりました。

その理由は、明治維新によって政府は東洋医学から西洋医学へ制度改革を行い医師免許規則を制定しました。それにより従来の鍼灸医療・漢方薬による湯液処方は医療類似行為として存続させましたが、もぐさは医薬品ではなく雑品として存続したという背景があったからです。

しかし、先人達が毒消しの作用という言葉に込めたもぐさの治効は、殺菌作用・鎮痛作用・健胃作用・止血作用・保温作用・消炎作用という数々の治効作用を端的に表現した知恵なのです。

更に、もぐさの素晴らしさは様々な治効があるだけではなく、保温効果消炎効果という全く相反する治効作用を併せ持っている事実にあります。

この特質は、全ての生命体が保持する自然治癒力と同質の能力で、本来の状態へ戻そうとする治癒力をもぐさは賦活させる効果を秘めているのです。

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妊娠ライフでは、つわり・お腹の張り・貧血・逆子などの症状が発症することは決して珍しくありません。

しかし、妊娠中の様々なトラブルに対して

  • 副作用の心配がなく、安心できる。
  • 優れた効果が実感できる。
  • 処置が簡単・容易である。

の3点は大事な課題ですが、もぐさは先人達が長い歳月と膨大な体験を積み重ねて実証した薬効であり、上記の条件を満たしながら優しい刺激で応援してくれることを実感されることでしょう。

P.S.
お灸治療が様々な疾病に治効があり、特に妊娠中に発症するつわり・お腹の張り・貧血・逆子など、更には母乳保育での乳腺炎・母乳の質向上への手当、産後の体調不良など、お灸治療は心強い体への応援となってくれます。家庭での対応だけでは改善が思わしくないケースは、近くの鍼灸院で相談されることをお薦めします。

寺子屋オリジナルもぐさ

寺子屋オリジナルもぐさ

 

トラブルに対する具体的な処置法

つわり

1.写真の部位にもぐさシ-トを貼り付ける。

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2.手首から肘に向かって約4㎝の部位にある【内関】のツボに、もぐさを米粒ほどの大きさに硬く丸めて左右に夫々貼り付ける。

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3.両側の乳首の中間の部位にある【ダン中】のツボと、ダン中のツボから背中へ真っ直ぐ突き抜けた部位の【霊台】(背中にある左右の肩甲骨の中間)に、2の【内関】と同様に、もぐさを貼り付ける。

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お腹の張り

お腹が張るのは冷えが原因しているケースが多く、下腹部と両足首をもぐさの優しい刺激で冷えから守ります。

写真のように両足首と下腹部にもぐさベルトを当てる。

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貧血

手首から肘に向かって約4cmの部位にある【内関】のツボと、脚の内踝から膝の方へ5cmほど上で脛骨の後にある【三陰交】のツボに、米粒大に硬く丸めて貼り付ける。

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逆子

もぐさを両足首と下腹部に当てる。

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もぐさと子育て

オムツかぶれ

子育て奮闘中のお母さんが育児中遭遇する様々なトラブルにも、もぐさが素晴らしい治効を挙げてくれるでしょう。

もぐさを煎じて患部に塗る。

もぐさエキスの作り方

土鍋又は土瓶で水(日田天領水を使用)500ccにもぐさ3.3gを入れ弱火で1時間煎じて400cc~450cc程に煮詰まる火加減が適切です。出来上がればガーゼを取り除いて冷蔵庫で保管します。

利用方法 : ガーゼまたは綿花にもぐさエキスを沁み込ませて患部に塗る。

 

乳児湿疹

もぐさエキスを患部に塗って、その上からもぐさを直接貼り付けます。
患部に貼り付いたもぐさは剥がさず、その上から新しいもぐさを貼り付ける。
( ※ 母乳保育のケースは母乳トラブルの対応も参照して下さい)

 

火傷(やけど)

火傷した患部に直にもぐさを当てガーゼで覆います。治癒するまでの期間は乳児湿疹のケースと同様に患部に貼り付いたもぐさは剥がさず、その上から新しいもぐさを貼り付けます。痛みを鎮め皮膚の再生が速やかになります。

 

水いぼ

水いぼに直接もぐさを貼り付けます。
水いぼが大きい場合は消毒した針先で穴を開けて水を出し、もぐさを貼り付ける。

 

風邪

風邪を引いた時は、もぐさエキスに自然塩を少量入れてうがいを繰り返します。

 

怪我

出血が伴う怪我はもぐさを患部に当てる。

母乳トラブル(乳腺炎や母乳の質が低下している時)

乳首から外側の乳房の部位に、もぐさをサラシの布に包んで当てます。

 

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