先人達の知恵を活かそう「よもぎ」

日々の家庭風呂を湯治に

先人達は温泉水の入浴が体への応援となることから湯治という言葉を残し、医療行為に位置づけました。

「湯治」とは、

広辞苑:
温泉に浴して病気を治療すること

ウィキペディア:
温泉地に長期(少なくとも一週間以上の)滞留して特定の疾病の温泉療養を行う行為である

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医療は現代医学の進歩に伴い大きく様変わりしましたが、その一方、現代医学に於いても治癒困難な病気に温泉療法を取り入れている施設があります。
※ 一例:化学物質過敏性・皮膚疾患・リウマチ・・・等々。

寺子屋が入浴をテーマに掲げるのは、乳幼児・児童の健やかな成長に多大な影響を与えるからです。

 

入浴は胎生期と同じ?!

入浴が、子どもの成育とどのような関わりを持つのか考察しましょう。

人類は胎生期を温かな羊水に浮かんで10ヶ月間、全てを母体に委ねながら奇跡の進化を遂げて誕生する日を迎えます。

お風呂好きの人が湯ぶねに身を沈めた時や、一日が終わり柔らかな寝具に身を横たえた時、『あ~ 極楽 極楽』と感じるのは、乳幼児や子どもに限らず潜在的に胎生期を思い辿って疑似体験の感覚かも知れません。
( ※ 就床時、産まれた状態の全裸で床に入ると睡眠の質が格段に良くなるのは、バスタブに浸かっている時と同様なのでしょう)

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だからこそ日々の家庭風呂が湯治に少しでも近づけば、より一層心身の緊張を解きほぐす時間となり、その結果、質の良い睡眠へと導くことに繋がるのです。
また、幼児・児童は長い睡眠時間を必要とするのは、誕生後も肉体的な成長を遂げ続けるからであり、健やかな成長には入浴と睡眠に対する配慮が体創りの大切な要因なのです。

 

睡眠の質

病気は社会を映す鏡と言われますが、ストレス社会を象徴するかのように医療現場では睡眠導入剤や安定剤といった薬剤が上位を占めているそうです。

しかし、薬剤の力を必要とする状態は問題があり、乳幼児や児童も様々なストレスを受けている筈であり、生命維持に絶対条件である睡眠を改めて考えてみましょう。

覚醒時と睡眠時が根本的に違うのは、覚醒時が心身にとって安らぎの時と負荷を強いられる時があるという事でしょう。
負担とは暴飲暴食や運動不足・過労・精神的ストレス等に見舞われることを意味しますが、日常生活では避け難い要因も多々あり、決して大人に限ったことではないのです。

その結果、生理的疲労に留まらず病的諸症状が発症することになり、全ての命が天命を全うする使命を果たすべく自然治癒力によって回復するようにインプットされています。

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では、本来の体調へ速やかに改善・解消するには、どのような状況が必要でしょう?

全てを母体に委ねて奇跡の進化をしていた時と同様に、自然治癒力に全てを委ねて最善の方法で的確に機能することが不可欠となります。私はその時間帯こそが睡眠の本体だと定義したい。

このように考えると、睡眠とは精神と肉体の管理者である本人が命に全てを委ねた時間であり、人智を超えた自然治癒力が最大限に機能している時でしょう。
本来の睡眠に陥った時の寝顔は、安らぎと真の癒しの感覚が表情から察知されるのでしょう。

そのような睡眠から覚醒すると、気分は清々しく体調は軽快さが自覚されているのです。もし、気分は重く体調もすっきり感が自覚できない目覚めなら、体が願っている本来の睡眠でない証です。

 

寝る子は育つ

先人達は<寝る子は育つ>と簡潔な言葉で睡眠の大切さを表現していますが、この言葉には大事な示唆が含まれていると思う。

つまり、自然界は万物の生命を育んでいる親であり、全ての命は子どもです。授乳中のお母さんも自然界からすれば子どもなのです。

<寝る子は育つ>の言葉は、命を育んでいる母なる自然への畏敬の念と、課せられた使命を全うすべく最善を尽くしている命に全権委託を込めた思いであると理解できるのではないだろうか。

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新生児の1日は多くの時間が睡眠であり、次いでおっぱいタイムです。
誕生後も成長を遂げ続けるからには、体が願っている睡眠の質と時間は不可欠となります。

更に、赤ちゃんの睡眠は母乳の質が大きな影響を与えます。
母体は赤ちゃんが求める最良の母乳を分泌しようと常に最善を尽くしていますが、母乳の質に問題があるケースは決して少なくありません。

赤ちゃんが求めているおっぱいか? 否か?は、授乳中の表情や動作、授乳後の様子から判断可能であり、赤ちゃんが望んでいる母乳ではゴクゴクと吸い付くように無心に飲んで、授乳後は満足そうに眠ってしまうケースが多くなります。

母乳保育ではおっぱいの原材料となるお母さんの食事に対する気遣いが大切であると同様に、母体は最良の母乳を分泌しようと懸命であるからこそ、質の良い睡眠への配慮が必要なのです。

 

よもぎエキスで家庭風呂を湯治に

先人達は入浴をより効果的にする目的から、大根葉・菖蒲・ゆず・ミカンの皮など、身近な野菜や果実が保持する薬効を利用しました。
寺子屋は身近な野草のよもぎを薦めています。薬効の一部を紹介しましょう。

乾燥肌対策

入浴剤に利用すると痒みが改善します。
( ※ アトピ-性皮膚炎の方は、通常5%の木灰の混入を10%にして利用します)

月経前の肌荒れ対策

入浴の最後にバスタブの中でよもぎエキスを吹き掛けます。

頭皮のフケ対策

よもぎエキスを頭皮に吹き掛けます。

ヒゲ剃り

よもぎエキスを使えば肌荒れがなくカミソリ刃の傷みが激減して長持ちします。

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先人達は、よもぎは東西南北の四方の気を集めた力を持つと評価して、四方気と書いて最大限の賛辞を込めて称えたのです。

よもぎエキスは赤ちゃんから大人まで様々な効果を秘めていて、各自がライフ・スタイルに合わせて利用すれば、自然が育む身近な宝物である事実をきっと実感されることでしょう。

 

裏庭に生えている「よもぎ」

裏庭に生えている「よもぎ」

 

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