先人達の知恵を活かそう「塩」

塩は命の源

現代は赤ちゃんを心待ちにしている方々が情報を入手することは容易ですが、先人達が『塩切れは不妊を招く』という言葉を残していることを知る人は少数派であろう。

また、言葉に秘められた真意を理解しようとする人が少ないのは、ヘルシーな食生活=減塩と考える人たちが多いことも関係しているかも知れない。

そして何よりも、現代医学の進歩は昔の医学レベルと雲泥の差があるという最先端医療に対する高い評価が、先人達の知恵は時代遅れだ、と関心を示さない理由かも知れない。

しかし、東洋医学は古代の医人たちが2,000年前に完成させた医学ですが、現在も脈々と存続して世界保健機構(WHO)も普及に尽力を挙げています。

寺子屋はこの事実を踏まえて、『塩切れは不妊を招く』という言葉に秘められた先人の知恵を東洋医学の病理観を交えながら理解してもらいたいと願っています。

そのためには、流産や不妊という課題が≪塩≫とどう関連するのか?更に、どのような事実から納得できるのか?を考えてみましょう。

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自分の体調に目を向けた時、

(1) 冷え性
(2) 胃腸虚弱
(3) 貧血気味で立ちくらみし易い
(4) 体力不足で疲れ易く、頭痛持ち
(5) 月経不順・月経痛が酷い
(6) 流産の経験・不妊症

などの症状が、3つ以上自覚することはありませんか?

もし、冷え性で胃腸虚弱・貧血気味・頭痛・月経トラブルが酷いといった症状を併せ持って自覚するのは、原因が同じなのでは、と感じることはないですか。

原因が同じでも違った症状が、時には同時に、時には個別に発症するのは、生命体が保持する体質的なことに加えて、自然治癒力の盛衰が係わっていることを意味します。

この事実は興味深いことに医療を受診した時、明らかな違いとして表れます。
1~4の病症と5・6の病症に対して、現代医学は診断・治療が別々に診療科の受診となりますが、東洋医学は病気を体質的な側面と、自然治癒力の盛衰の状態を重視するため診察・治療は1~4と5・6の病症に対しても視点は同じなのです。

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では、先人達は塩と自然治癒力の盛衰をどのように捉えていたのでしょう?

≪風邪は万病の元≫と重視するのは古今東西変わりませんが、先人達は風邪にはお粥と梅干を食したのは、塩の効率的な摂取をして体が保持する自然治癒力を活性化させることで体が保持する治癒力に委ねたのです。

しかし、現代は医学の進歩と医療制度の充実により、医療は昔と大きく様変わりしましたが、現在も風邪にはお粥に梅干の摂取と休養で治癒を図る人達は決して少なくありません。理由は、治癒後のスッキリ感が全く違っているからです。

同様に、夏バテ予防の対策に麦茶を奨励したのも、塩が秘めている豊富で良質なミネラル摂取を目的にした体への配慮です。

では、流産や不妊が塩不足とどう関連するのか?どのような事実から納得できるのか?

そのためには、塩が生命活動とどう係わっているのか?を体感することが何よりも大事なことであり、それには塩を断てば、どのような体調が自覚されるか?という関連度合いを自分の体で体感する必要があります。

塩の摂取は食を断つことで可能であり、通常通り食事した日と、朝食・昼食を摂らず生水で喉を潤す程度にした日を比較する必要があります。上記の症状が発症したか? 否か? によって、塩が体の働きにどのように係わっているかを体感できます。

具体的に述べてみましょう。

冒頭に挙げた1~6の症状が、日常生活で単独の症状か、または複数の症状を自覚する人が、絶食という塩断ちの状況になると、午後4時以降に全身倦怠感や貧血症状・頭痛などが自覚された場合、体は塩不足であると教えているのです。

その根拠は、絶食の影響が出始めた時間帯から発症した諸々の症状が、梅干一つを食するか、塩をひと舐めするだけで、症状が軽減または解消することを自覚できるからです。
(※梅干は体が塩を効率的に摂り込める食品で、自家製の梅干しほど顕著です)

一方、朝食・昼食を摂らずに午後4時を迎えた時、空腹ながらも上記の症状や病症が発症せず、普段以上に体が軽く感じて家事や仕事が順調にこなせたら、塩不足ではないことを体が教えています。

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では、絶食によって冒頭の1~6の症状を発症させたり、反対に快適さが自覚できたりするのは何故でしょう?

塩(=ミネラル)の体内備蓄が不可欠であることの証明であり、日々休むことなく機能している消化・吸収器官が休養できて、体内備蓄しているミネラルの補給により体調維持を成し遂げているからです。

人体は54種類のミネラルが確認されてその作用も解明されていますが、塩が含有するミネラルは52種類に及び、血液や胎児の環境である羊水の成分と酷似しています。
ギネスは2008年に宮古島の自然塩≪雪塩≫をミネラル含有数が世界一であると認定しています。塩=ミネラルの価値を評価してのことです。

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更に、絶食は塩の体内備蓄が適切か?不足か?の診断のみならず、体に重要な変化を与えます。

もし、体が適切な量のミネラルを備蓄している体調で絶食を実践すると、通常通りに食事をした日よりも早い時間帯から眠くなり、翌朝の目覚めの快適さに驚かれるはずです。

全ての生命体は呼吸・栄養・睡眠が絶対条件ですが、体が求めている睡眠へと導く効果があるのです。
( ※ 睡眠はよもぎのコーナーで纏めています。参照して頂ければ幸いです)

絶食は体が願っている質の良い睡眠へと導くだけではなく、ミネラルの吸収を高める効果もあります。
それは、絶食という急激なミネラルの供給停止に対して、体は自然治癒力を発動させて吸収力を高めようと機能するキッカケとなるからです。

この事実は、冷え性の方が洗面器1杯の冷水を足首から先に掛ける習慣をつけると、体は冷えから守ろうと機能亢進して冷え性が改善されるケースと同じであり、先人達は体が持っている能力から鍛錬療法の必要性も伝えているのです。

赤ちゃんを心待ちにしている方々は自分の体に対する管理者という立場から、体が発するシグナルにどのように応答すれば良いかを模索する態度が大切ではないだろうか。

もし、半日絶食によって1~6の症状が3つ以上自覚された人は日々の食事に関心を寄せて、たまにはお茶と梅干1個の朝食を楽しむことは意義があると確信しています。

( ※ 塩は昔ながらの製法で海水を天日で濃縮し平釜で煮詰めて製造した食用塩であり、イオン交換樹脂膜電気透析法によって製造された塩ではありません。商品には製造法が明記されているので確かめて下さい。我が家は<海の精>を使用)

( ※ 絶食については寺子屋おすすめの体づくりのコーナー1日節食・1日絶食を参照下さい)

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四百四病と言われた時代から、医学の進歩は近くの京都第一日赤病院の診察が24分科に及んでいます。
流産・不妊という問題は、産婦人科に限定して考察すべきケースもあれば、体全体を課題として捉えるべきケースもある筈です。後者の場合は生命が発するシグナルにも関心を向けて欲しいと願っています。

塩

大海原より贈られた宝物

 

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