下腹部の張り
安産のためにも解消
下腹部の張りは、腰部・下肢に《冷え》を伴なっているケースに発症し易い傾向があります。そのため、半身浴の実践や絹製の5本指タイプの靴下を履き、その上から重ね履きして冷えの改善に配慮することが大切でしょう。
また、太腿の内側をメインに指圧を試みるのも大いに効果があります。
実践方法は、脚を片方ずつ指圧しますが、自分で実践するときも、優しく、そして、しっかりと指圧するために、手のひらの小丘部分を利用します。
手のひらの小丘部分とは、小指の付け根から手首までの部位のことで、ゆっくりと力強く指圧するようにします。
一般に見られるような指先で1点を押えるのではなく、少し幅広く押えると良いでしょう。
下腹部に張りを自覚しているケースでは、押えると痛みを感じることが多いものです。
1週間~10日を目途に両脚太腿の内側を毎日3分~5分続けると痛みが改善してくる筈である。
太腿内側の痛みが改善されると共に、下腹部の張りも改善される筈です。
また、【三陰交】への施灸は張り止めの薬を服用するよりもはるかに下腹部の張りの症状は改善する筈です。
鍼灸院にて診察を受けられて、以後自宅でもお灸を続けられることも再発の予防も含め適切な対応でしょう。
東洋医学では異病同治という言葉があり、症状が異なっていても同じ治療法を行うことがあります。また逆に同病異治と言って同じ症状でも異なった治療法を行う場合もあります。