寺子屋の主張

様々な歩みがあっていいはず

寺子屋お産塾では、以前メール・マガジンを発刊していたが、その中から一つを紹介しよう。


【様々な歩みがあっていいはず】

私が住んでいる京都では、全国紙を遥かに凌ぐ読者を京都新聞が占めている。
その京都新聞が力を入れている一つに不妊フォ-ラムがある。
今回のフォ-ラムは、次のような呼び掛けの言葉で行なわれた。

☆~☆

赤ちゃんはコウノトリが運んできてくれたのは、遠い昔。
今日では急速に進んだ不妊治療が、子宝に恵まれないカップルに朗報をもたらしています。
「不妊症とは?」「不妊治療ってどんなもの?」
皆さんの疑問に答えるフォ-ラムを開催します。

講 演 : 「強くて利口な精子の育て方」帝京大学医学部・押尾茂氏
講 演 : 「あきらめない不妊治療」  足立病院院長・畑山博氏
パネルディスカッション : 「不妊症といかに向き合うか」パネリスト 押尾茂氏・畑山博氏
コーディネーター : フジテレビアナウンサー・松尾紀子さん


新聞の命はインクの匂いがする2時間だ。と昔の人は言ったそうだが、現代は新聞というメディアが伝える読者への影響力は、街の鍼灸師の見解など比ではないし、このメルマガも同様であろう。

私は現代医学の素晴らしい進歩を否定するつもりはないし、その立場でもない。けれども「赤ちゃんはコウノトリが運んできてくれたのは、遠い昔。」という決めつけた論評を、これからは新聞紙上でして欲しくない。

私は今までと同様にこれからも
『今も昔も赤ちゃんはコウノトリが運んできてくれる』という思いが赤ちゃんを待ち望んでいる人達にとって、決して消極的な取り組みとは思わないし、その理由を訴え続けていこうと思っている。

モンテーニュが指摘しているように、人はいろいろな方法によって同じ結果に到達するのであり、寺子屋の伝言板に書き込み頂いたミントさんも、その事実を証明されているのである。
メルマガの読者の人達にもその嬉しい報告を紹介しよう。


我が家にも、、、。 / ミントさん

ことぶき先生&寺子屋のみなさん。
去年の秋、こちらへ投稿して、みなさんに励まして頂いたミントです。我が家にも赤ちゃん来てくれはりました。最初から安静にといわれ、まだ9週目で安定したとは決して言えない状態ですが、みなさんにご報告したくて。
 
去年の秋にこのHPに出会い、とても大切なことに気付かせてもらいました。そして、ことぶき先生にお会いして、自分を信じようと思って、病院に行くのを辞めて自分を見つめ直しました。

自分の出来ることを、リラックスしてすればいいんだと分かりました。 
病院で最初に言われた言葉は
「**歳までに生まなくちゃね。(残された時間はあと1年)」でした。
気持ちばかりが焦り、沢山の薬や注射にも心では抵抗がありながらも続けなければならず、今から思えばとてもストレスフルな生活でした。

ことぶき先生にお会いして、先生が言われた言葉は
「あと15年くらいは大丈夫、十分妊娠できるよ。」
それを聞いてほんとうに治療台の上で、涙が止まらなかった。
今までどんなに自分で自分を追いつめていたのか、どんなに気持ちや身体が苦しかったのか、そのときやっと分かりました。

参考になるかどうかわかりませんが、私なりにやってみたこと、、、
楽しく運動を続けてました。
自分流ですがお灸、先生が教えて下さったお風呂上がりの足に冷水がけ、ときどき足湯や半身浴。5本指靴下。そして、もぐさカイロ(今もずっと赤ちゃんを暖めてもらっています)。

そして、ストレスになるようなことを少しずつ止めました。
例えば、病院に行くのを辞めました。
そして基礎体温も一応、毎朝計りましたが、全く見なかったです。(勝手に記憶してくれるものなので。)
 
もうすぐ排卵日かな?と自分では思ったのですが、夫には言わなかったり、、。
(きっと夫も毎月ストレスを感じているはずだと思って、、。)
あと、うまく排卵が出来て、着床して、、と心の中でイメージをしてみました。そして、自分の身体の力を信じてみました。
 
ここで先生や皆さんに出会って、本当によかったと思っています。そして、みなさんにもきっとコウノトリさん来てくれはると、私は信じています。
早く、また先生のところへお灸してもらいにいける時が来るのを楽しみにしています。ほんとうにどうもありがとうございました。


 

良識の一つの代表ともいえる新聞が、先人達の深い英知から思いを巡らせたこうのとりという存在意義を、医療が発達したからという理由で、どうして否定するのだろう? 
それとも、現代医学の高度不妊治療は、全ての問題を解決したというのだろうか?  
何度でも繰り返そう。
<人はいろいろな方法によって同じ結果に到達する>のであり、現代医学もその一つであり、決して唯一絶対ではないのだ。

それにも拘わらず、
「赤ちゃんはコウノトリが運んできてくれたのは、遠い昔。」という態度は、事大主義であり傲慢である。大切なことは、自分自身が少しでも納得出来る道を、力強くしっかりと歩むことなのだ。

(※4月26日、ミントさんが「21週目を迎えました」と、素敵な笑顔で【三陰交】へお灸を始めるために来院された。)

 


06伝言板から

メルマガ読みました / リンドウさん

「コウノトリさん」は居ると思う。
寺子屋お産塾に出会っていなかったら、
私はどうなっていたんだろうか。
産婦人科の先生の言うとおり
「体外受精」をしていたのだろうか?

友達のオメデタが受け入れなかった時や、
旦那の精子が問題だと言われた時、、、

書き込みして皆さんに励ましてもらいながら、
徐々に「マイペース」をつかむ事ができた、
でも長かった。
欲しいと思ってからは長かった道のり。
決して無駄ではないと思えます。 

赤ちゃん今11週になったよ。。。


 

私の小さな叫びの声が届いたのか? 2003年の第2回京都新聞「不妊フォ-ラム」では、<赤ちゃんを待つ間の心とからだのケア>のパネルディスカッションのメンバ-の一人に推薦してくれたのである。
そして、今年のフォ-ラムは次のような言葉で新聞紙上で呼び掛けられたのである。

『赤ちゃんに恵まれずに悩んでいるカップルや、将来不妊になる可能性はあるのかしらと心配している人たちへ。
こころとからだ、西洋医学と東洋医学、さまざまな角度から「不妊」を考えるフォ-ラムを開催します。ふるってご参加ください。』

何とも嬉しい限りである。

 

寺子屋の主張

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