現代は赤ちゃんを心待ちしている方々にとって事細かな様々な情報を簡単に入手出来る時代ですが、先人達が塩切れは不妊を招くという言葉を残していることを知る人は少数であろう。

その言葉を知っている人でも、最先端医療こそがより成果を挙げ得るとの価値観から、先人達の知恵に関心を寄せる方は少ないかも知れない。

また、ヘルシーな食生活の条件と言えば減塩を挙げる人が少なくないが、一方では

(1) 冷え性
(2) 胃腸虚弱
(3) 貧血気味で立ちくらみし易い
(4) 体力不足で疲れ易く、頭痛持ち
(5) 月経不順・月経痛が酷い
(6) 流産の経験・不妊症

など、(1)〜(6)の症状や病症は塩不足が原因しているケースが多く、冷え性の人が慢性的な胃腸虚弱や貧血気味・体力不足の症状を併せ持つのは、潜在的な原因が同じであることを物語っています。

では、先人達は塩を病気とどう関連させたか? 風邪を例に考えてみましよう。

≪風邪は万病の元≫と重視した先人達は、お粥に梅干や梅醤番茶をベースにした塩の摂取と休息によって、体が保持する自然治癒力を活性化させて体に治癒を委ねました。

同様に、夏バテ予防の対策に麦茶を奨励したのも、塩が秘めている豊富で良質なミネラル摂取を目的とした体への配慮です。

しかし、現代は医学の進歩と医療制度の充実により医療は大きく様変わりしましたが、それにも拘わらず、現在も風邪治療はお粥に梅干や梅醤番茶によって治癒を図る人達は決して少なくありません。
理由は、治癒後のスッキリ感が違っているからです。

先人達は医食同源の考えを基に≪喰って生き、喰わねば死、喰い誤れば病なり≫と位置付けて、春夏秋冬の風土に根ざした味噌・醤油・梅干・漬物など塩を巧みに利用した発酵食品の食文化を構築したのです。
( ※ 塩は昔ながらの製法である海水を天日で濃縮し平釜で煮詰めて製造した食用塩であり、イオン交換樹脂膜電気透析法によって製造された塩ではありません。我が家は≪海の精≫を使用)

では、流産や不妊が塩不足とどう関連するのか? どのような方法から納得できるのか?独断と偏見を承知の上で私見を述べてみます。

塩が生命活動にどのようなサポートをしているのか? 
納得するには塩を断つことによって関連度合いが証明できます。

塩は食事から摂取しますから食を断てば塩を断つことになり、朝食・昼食・夕食を通常通り食した日と、朝食・昼食を摂らず喉が渇けば生水を潤す程度に飲用するだけにした日との双方を比較して、上記の症状が発症したか? 否か? によって判断できます。

具体的に述べてみましょう。

(1)〜(6)の何れか一つ、または複数の症状を自覚している人が絶食という塩断ちの状況にすると、午後2時〜3時以降に全身倦怠感や頭痛が自覚された場合、体は塩不足であると教えているのです。
何故なら、絶食の影響が出始めた頃から発症した症状が、梅干一つを食するだけで軽減または解消するからであり、梅干は塩を効率的に摂り込める食品なのです。

一方、朝食・昼食を摂らず午後3時を迎えた時、空腹は自覚しながらも上記の症状や病症が発症せず、普段以上に家事や仕事が順調にはかどる体調であれば、体は塩不足でないことを教えています。


では、絶食によって引き起こされる体調が、上記の症状を発症させたり、正反対に生命活動が円滑に機能する快調さが自覚出来たりするのは何故でしょう?

塩(=ミネラル)の体内備蓄が必要不可欠であることを証明しているのであり、適切であれば通常の消化・吸収機能を行使することなく体内備蓄しているミネラルを供給することによって体調維持が保てるのです。

塩=ミネラルとしたのは、人体には54種類のミネラルが確認されているそうですが、塩が含有するミネラルは52種類あり、血液や胎児を包んでいる羊水の成分と酷似しています。ギネスが2008年に宮古島で製造されている自然塩≪雪塩≫をミネラル含有数が世界一であると認定しました。塩=ミネラルの価値を評価しているのです。

絶食は塩の体内備蓄が適切か?不足か?の診断のみならず、体に重要な変化を与えます。
一つは、絶食は体がミネラルも備蓄を適切にしている状況下では、早い時間帯から睡魔が自覚されます。
全ての生命体は呼吸・栄養・睡眠が絶対条件ですが、体が求めている睡眠へと導く効果もあるのです。
( ※ 睡眠はよもぎのコーナーで纏めています。参照して頂ければ幸いです)

もう一つは、ミネラルの吸収を高める効果があります。
急激なミネラル供給が停止されると、体は自然治癒力を作動させ吸収力を高めるよう機能し始めるキッカケとなります。

冷え性の方が、足元に冷水を掛ける習慣により体は冷えの改善を図るよう機能亢進するケースと同じであり、先人達は体が持ち合わせている能力から鍛錬療法の必要性も伝えているのです。

赤ちゃんを心待ちしている方々は体の管理者という立場から、体が発するシグナルにどのように応答すれば良いかを模索する態度が大切ではないだろうか。

先人達は模索を始めた人達に膨大な体験を基にして知り得た確かな道しるべを残しているのです。


P.S.
寺子屋では1日絶食を薦めていますが、≪言うは易し、行い難し≫を実感されるでしょう。

私事ですが、1週間に1度の1日絶食を4ヶ月間続けたことがあります。
実践中は体が求めている睡眠の素晴らしさに感動すら覚え快適な体調を強く実感していたにも拘わらず、以後全く実践できていません。
その経験を踏まえ、朝食・昼食を抜けば良しという半日絶食を1ヶ月に1回〜2回お薦めします。

半日絶食は塩不足か?否か?という返答だけではなく、ミネラルの吸収力・備蓄力が高まる効果を導きます。

もし、半日絶食によって全身倦怠感や頭痛が発症した人は、日々の食事に関心を寄せるべきであり、朝食は湯飲み茶碗にお茶と梅干1個を入れて食するだけにします。

(1)〜(6)の症状や病症がお茶と梅干だけの朝食を3ヶ月、遅くとも6ヶ月継続することで軽減もしくは解消しているはずです。

( ※ 絶食については寺子屋お薦めの体創りのコーナー1日節食・1日絶食を参照下さい)

不妊という問題は、婦人科や紳士科(?)に限定して考察すべきケースもあれば、精神的なストレスも含めて体全体をテーマに捉えるべきケースもある筈です。後者の場合は命が発するシグナルにも大いに関心を向けるべきではないでしょうか。

もし、基礎体温や卵巣・子宮・卵管・精子に問題があれば、何が原因であるのか?
更に、指摘された病理状態は自然治癒力では対応が無理なレベルの事態なのか? 

この視点に立てば、当人自身はどのような応答が適切且つ効果的な応援手段となり得るか?という模索に繋がるのではないでしょうか。

各自がライフ・スタイルに合わせて試行錯誤しながら実践すれば、先人達が残してくれた知恵の素晴らしさを体調の改善という結果によって実感されることでしょう。

先人達の知恵は<不妊と塩>の関係だけではなく、<もぐさ>や<よもぎ>も同様に命が使命を果たせるべく応援してくれます。参照下さい。

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